どうもこんにちはpiijaです。
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【目次】
これまでのお話
運動が苦手なのに健康になりたい筆者が、数多のエクササイズ本に手を出したものの思わしい結果が出ない。それを本のせいにしてわめいてきた。
(誰が読みたいそんなブログ)
【1】⑫-1ストレス解消のために運動するのがストレス - 一人時間
【2】⑫-2 すぐエクササイズ本に手を出す - 一人時間 の続き。
運動嫌いによる運動嫌いのための理想のエクササイズ本
ここから、理想のエクササイズ本についての提案を行っていく。
①装丁
今出ているエクササイズ本のほとんどがカラー印刷である。それは、本当に、良い。一色刷りでは絶対に買わない。
たまに、エクササイズ部分はカラー印刷、文章だけのところは1色印刷の本を見かけるが、その場合、文のページは基本的に読まれないと思ったほうが良い。というか、全編カラーでも、文章のところは読まない人も多いと思うので、エクササイズ部分さえカラーなら別に何でもよい。
重要なのは綴じ方で、私は本を作ったことがないので可能かどうかは知らないが、もっと、ばたーんと開くようにしてほしい。閉じようとする本を片手で抑えながらエクササイズを行うのは非常にイライラするし、かといって据え置きセロテープ等の重たいものを載せて開かせておいたら、書いてあることが見えなくなって、これまたイライラする。
②エクササイズの数
「たったこれだけのエクササイズを行うだけで」の「たったこれだけ」が、だいたい5個ぐらいのものが多いように感じるが、そんなには覚えられない。一度、6種類のストレッチを、それぞれ左3回、右3回(それを朝晩)という本を読んだことがあるが、6×2×3=36回は、頭がパニックになる。
運動の種類は、1個なら最高だが、できれば2個、多くても3個までにしてほしい。よくやりがちなのが、「これができる人はこっちにも挑戦!」と、ちょっと難易度を上げた運動を一緒に紹介すること。色々盛り込みたいのはわかるが、盛り込めば盛り込むほど、こちらのやる気はなくなっていく。できないし、覚えられない。続けられなくなるからだ(前回参照)。
本を購入した人が、エクササイズを続け、実感した効果を拡散して、話題になるのだ。本を売りたいなら、盛り込みたい気持ちはぜひ我慢してほしい。
③道具
基本的に、道具を必要とするのはやめてほしい。普通の家庭に、ストレッチポールは無い。しかし、「ストレッチポールの代わりに、バスタオルでも可」や、「使うのは、どこのご家庭にもあるバスタオルだけ!」という本はもっとよろしくない。本のバスタオルと、家のバスタオルの品質が違いすぎて、運動の効果が出ないからだ。
我が家で愛用している、イトーヨーカドーで買ったぺらっぺらの安バスタオルでは、どれだけ固く巻いても本に出ているバスタオルほどの高さは出ない。また、普通の大きさのタオルをそのまま使うエクササイズならまだマシだが、普通のタオルであれバスタオルであれ、道具を使うとなると、そのエクササイズは家でしかできないので、そのうち必ずやらなくなる。
④呼吸法
エクササイズ時の呼吸について、細かく定めている本はとても多い。ということはきっと、運動の世界では、呼吸を意識するとしないのとでは、効果が格段に違ってくるのだろう。
そう予想した上であえて言わせてもらうが、こちらがエクササイズ中に意識できる呼吸は「鼻で吸って口で吐く」程度である。最初の一回ぐらいは難しい呼吸もできるかもしれないが、次の動きはなんだっけ…?と本を見たり、次の動作を頭で考えたりしている時、すでに呼吸のことなど頭から抜け落ち、いつもの口呼吸になっている。
そして4個目ぐらいのエクササイズで、あ、息!と思い出すのだ。
⑤姿勢
この間図書館で借りたエクササイズ本に「とにかく誰でも簡単にできるものを考えた」「そのために、全エクササイズを寝姿勢で行えるものにした」とあった。残念だがこれが俗にいう空回りというものである。
「寝たままだと朝晩できる」「朝と晩だけすればOKにした」・・・著者の想いは非常によく伝わってくるし、その工夫を評価したいのはやまやまだ。しかし寝姿勢というのは、本当に、一番、やってはいけないミスなのである。
まず、晩から行こう。晩というのは、もう、朝から晩まで、一日中ノンストップで動いて、ほとほと疲れ切って、やっと寝られる、やっと休めるという状態なのである。運動嫌いに体力もりもりの人はいない。我々の寝る前というのは以下の2パターンのどちらかしかない。
①布団の中に入って、あ~はい天国~最高~お休み~スヤ~のパターン
②もうしんどい、あかん、もうあかん・・・・バタリ、と布団までたどり着けずに、電気をつけたままソファで寝落ち、泥のように眠った挙句深夜に目覚めるパターン
そんな時に、最後の気力を振り絞って、よし、今から5種類のエクササイズを・・・などできるだろうか?絶対にできない。
次に朝。ゆったりと余裕のある時間に目覚めて、ゆっくり布団の中でエクササイズ(そしてそれから白湯)とやれる人は、あんまりいない。いたとしてもそういう人は、最初からエクササイズ本なんか買わない。
そういう人は、マイヨガマットを敷いて自宅のサンルームでヨガをしたり、学生時代からの、今はお互い夫・子供も交えて家族ぐるみの付き合いになった友人と、テニスをしたりするのだ(前回参照)。
我々の朝というのは、もう起きた瞬間からあれしてこれして…と、頭も体もフル回転、とにかく忙しい。どれだけ早起きしても、やることは山積みだ。
もしやることが全然ない人がいたとしても、その人は、やることがないのにわざわざ早起きなんかせず、時間ギリギリまで寝るので、どっちにしろ朝からエクササイズを5個もやっている暇はない。
もとから運動嫌いで、その上忙しくてさらに運動なんてする暇のない人が、いつならエクササイズをやるのか。それは、隙間時間、一択である。電車の待ち時間、電子レンジの待ち時間、仕事の合間のちょっと一息、子供のおままごとの相手をしながら、そういう時に気軽にできる姿勢を考えてみてほしい。思い立った時にすぐできるものでないと、続かない。さすれば、選択できる姿勢は、立ち姿勢、もしくは座り姿勢、そのどちらかだというのは明白である。
今思いつく限りの提案はこのくらいである。以下にまとめる。
・カラー印刷
・開きやすい製本
・エクササイズは3個まで
・道具を使わない
・普通の呼吸
・立つか座るかの姿勢で
今後、エクササイズ本を出版しようと思っている方は、ぜひ参考にしていただけたらと思う。すべての案をそっくりそのまま真似ても、私は何も言わない。むしろどんどん真似してほしい。
あとがき
私はずっとこれを書きたかったので、とても満足している。
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