一人時間

30代後半女。日々思うこと/ 毒親育ちの子育て/等。お暇な時に読んでいただけると嬉しいです。

⑤子供にYouTubeを見せること

どうもこんにちは

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新時代

3年ほど前、身の丈にあった中古住宅(築10年)を購入、そのタイミングでテレビを新しく買い換えた。テレビを買い換えるのは実にお久しぶりのことで、前回買い換えたのはその昔、地上波放送がアナログ放送からデジタル放送に切り替わるという時だった。「今お使いのブラウン管テレビは映らなくなります!!!」と今お使いのブラウン管テレビが毎日言うものだから、それなら仕方ないと買い替えた、「地デジを見るための」テレビを令和になってもずーっと長い間使っていた。

ジョーシンの人が新居に運んできてくれたテレビは、地デジが見られるのはもちろんのこと、テレビなのにインターネットに接続できたり、リモコンで音声検索なんかもできる、昭和生まれにはびっくりの新時代テレビだった。

 

最新テレビを手に入れた私は、そのテレビでYouTubeを見るようになった。私が、というより娘が見だした。

 

子供とYouTube

小さな子供にyoutubeを見せるなんて!!という意見はあると思うし、多分その意見は正しい。かくいう私も今これを書いていて、そういえば娘が小さい頃は、見せる映像作品はディズニー映画やしまじろうに限っていたな、と思いだした。まあyoutubeを見せないようにしていたというより前述の通りテレビが古すぎてYouTubeを映すことが出来なかっただけなのだが(スマホを渡すという考えは無い)、それでも素人の作った変な動画を見るより、映画などきちんとしたプロの仕事により生み出されたものを見た方が、感性を養うにはよいのかなと思っていた。家の裏がレンタルビデオ店だったので、娘が見たがればいつでもDVDをレンタルしていた。

知り合いの方で、お子さんは7歳になるが、まだyoutubeなんて見せたことないよ!という素晴らしいお母さんも存在する。我が家の場合は、引っ越しの時期がちょうどコロナ全盛期で娘がずっと家にいたこと、前述した最新テレビのリモコンの一番目立つ上のほうに、押せばテレビではなくyoutubeが始まるボタンがついていたこと、インターネットにつなげるテレビをいろいろと触ってみたくて私もテレビでyoutubeを見たりしてしまったことなどいろいろな要因が重なり、娘はyoutubeのとりこになってしまった。結局娘は新居に移った3歳頃から残念なことにほぼ毎日YouTubeを30分程度見ているが、確かに、それが本人にとって全くもって何の学びにも成長にも繋がっていないと胸を張って言える。誰だかわからない素人の子供達が、きょうだいでキャッキャキャッキャと戯れていたり、どこぞの企業さんからお金を貰って楽しそうに最新のおもちゃで遊んでみたりするのを見て、得られるものなどあるわけが無い。それどころか、1度見てしまえば「もっと見たいもっと見たい!」である。娘には4歳の時に「依存性」という言葉を教えた。それはあなたの事だよと。私の娘は、普段色々な場面において、するべきまたはしないでおくべき行動について、理由から話せばすぐに本質を理解し、年齢の割には、自身の行動を自律できる子どもだ(と私は思っている)が、ことYouTubeに関しては、取り憑かれてしまったかのように冷静さを失う。私の方も、自分が許可した癖に、「良くないものを、見せてしまっている」という不安もあってこれまた冷静さを失い(親失格)、普段多分お互い気を使いあって優しく付き合っている私たちが、泣いて叫んでの激しいぶつかり合いを過去3度にわたって繰り広げた。繰り広げられた諍いが、彼女の情緒に大変な影響を及ぼしてしまっているのでは無いかと気が気では無い。

それでも最近では、娘も自分でテレビのスイッチをOFFできるようになってきたのだが、テレビのスイッチをOFFするたびに母親への憎悪が1ミリずつ堆積していっているような気もする。そしてその堆積した鬱憤が思春期に雪崩となって私に襲い掛かってくる気がしてならない。与えるのが早すぎたのだろうか。第一子の子育ては、毎日が新しい発見☆・・・といえば聞こえが良いが、実際は「未知の世界における確信の持てない判断の連続」で、その判断は大体ほぼ全部間違っていることに後から気が付くのである。その後悔と罪悪感が自分にどんどん襲い掛かってくる上に、我が家は一人っ子なので、その貴重な失敗経験は、他に生かされることもなくただ死んでいくのである。

 

YouTubeにはほぼデメリットしかないのでデメリットばかり書いてきたが、ならばなぜ見せ続けるのかということになってくる。

 

今何を見て楽しいの?

娘が見ているYoutubeであるが、基本的に、私も全部一緒に見ている。(おい暇だな、と思われるかもしれないが、私はその時間を捻出するために結構頑張っている。)私は娘が興味を示すものは虫でもトランポリンでもプリキュアでもYouTubeでも何でも、一緒に楽しむことを心がけている。何せ初めての子育て、相当頭でっかちにやっており、その昔読んだ何かの書籍に、「1~2歳ぐらいのこどもは、自分の好きなものを親が一緒に楽しんでいるか実は見ている」というような記述があったのを鵜吞みにして、それからもう何年も経ったが今もずっと「娘と一緒に楽しむ」をやっているのである。そのため、子供向けのyoutubeは相当見ている方だと思う。

私も一緒に見ていると、娘との共通の話題はどんどん増えていく。元来コミュ障で出不精、読書以外になんの趣味もない無味乾燥人間(私)にも、数え切れないくらいの「好きなもの」が出来た。プリンセスにプリキュア、パウパトロール、マリオ、カービィポケモン、すみっコぐらしにスライム、スクイーズガシャポン、クレーンゲームetc・・・まだまだこれで半分も行かない。この中のほとんどは、関心がないどころか、ちょっと嫌いなものまであった。カービィポケモンなど、どこが可愛いねんと思っていたが、今や銅たくをモチーフにしたポケモンドータクンでさえもかわいいと思える。娘と一緒に楽しみまくっているのである。 

 

ちなみにドータクンはこれ

zukan.pokemon.co.jp

 

でもそれYoutubeじゃなくてもいいのでは?Youtube見てないうちの子でも、それら全部知ってるけど…という声が聞こえてきそうだが、私にとって、Youtubeは大事な情報源となっている。上の羅列の半分ぐらいはYoutubeを見ていなかったら知り得なかったと思う。2人で(または家族3人で)Youtubeを見る→Youtubeでやってたあれ、やってみる?→めっちゃ楽しい!これが結構多い。スライムなど何度作ったか分からない。ヒカキンクッキングは、出る度に真似している。

 

娘は今こういうのが楽しいんだな、というのがわかれば、園のグッズ(おはしやハンカチなど)を選ぶとき、本人がいなくても趣味ドンピシャのものを買ってくることもできる。そうすれば買ってきたものを渡すときちょっとだけ尊敬されるのである。「お母さんは私の好きなものをわかってる!」と思ってもらうのは意外と重要なんじゃなかろうか?

 

子供の好きなものがわかる、そしてそれを一緒に楽しめるというのは、私の人生において、結構貴重な体験だと思っている。

 

理想の母

娘が好んで見ている、「家族で遊ぶ系」チャンネルに出てくるお母さんは、みんな軒並み優しい。当たり前である。子供に怒り散らしている様子を好き好んでインターネットにアップするお母さんなどいるはずもない。きょうだいたちにむかって「今日は〇〇するよ~」と楽しく呼びかけ、子供が喜ぶ仕掛けを作り、子供の反応を笑って認め、時には一緒に楽しく遊ぶ。まさに理想そのものである。もちろん、それらが幻想であることなど誰もがわかっている。でも、その幻想を、「どうせ金儲けのため」とか「画面の中だけだろ」とか言わずに、実現してみたらどうなるだろう?そんな明るくて楽しくて優しいお母さんに育てられたら、子供にとって最高なのでは?と私はそう思ったので、日々「Youtubeに出てくるお母さん」をお手本にして過ごしている。私が小さいころ、私のお母さんは24時間365日不機嫌だった記憶しかないので、自分が「お母さん」になってみて、どんなふうに「お母さん」をすればいいのか、ちょうどわからなかったところなのだ。

 

 

永遠の中2

気持ち悪いことを言うが、私の精神年齢は12~13歳ぐらいから成長していないという自覚がある。ふざけているのでもなく、感傷に浸っている?のでもなく、本当に心からそう思う。また別で書けたらと思うが、私は子供時代、家でのびのびと子供らしく過ごした覚えがない。そのおかげで、30を過ぎても情緒が不安定、自分に自信もないし、考え方が極端で、人の目が気になり、挙句に今も親からの愛情をずっと求めてしまっている(が残念ながら叶うことは無い)等様々な自覚症状?があり、生きづらくてならない。この生きづらさはいったい何なんだと色んな本を読み漁った結果、私はきっとアダルトチルドレンというやつなんだろうと思い至った。

精神年齢が低いからなのか、私は、娘とYoutubeを見ていて、面白くない…苦痛だな…と思うことがほぼない。むしろ本当に面白いなと思って見ていることに、これを書いていて気がついた。

 

 

母の嘲笑

24時間365日不機嫌だった母は、私が好きだったものをことごとく否定し、馬鹿にして笑った。

私はスタジオジブリ作品の「耳をすませば」が大好きだった。当時は金曜ロードショーをビデオテープに録画したものを繰り返し見ていた。リビングにしかテレビが無かったので、基本的には両親がいない時を狙って鑑賞していたが、それを家族が目にすることもあった。

ある日、母はテレビの前の私に向かって「この女の子と自分を置き換えて観てるんやろ?アホやな~!!!恥ずかし!!」と馬鹿にして笑った。母がどういう意図をもってそういったのか、それとも何も考えずに思ったことを言っただけなのかはわからないが、言われた私は本当に恥ずかしかった。この映画を好きだと言ったら他の人にはそういう風に思われるんだ、と思い込むことになった。それからはその映画が好きだということを人前で言うのもはばかられた。

今考えてみれば、主人公に感情移入せずにどうやって映画を見ろというのか、それに自分が好きなものを好きと言って何がいけないのか、と色々反論もできそうなものだが、まだ幼なかった私は母の言葉を真正面から受け止め、柔らかい心に、その嘲笑がグサリと刺さった。母は何かにつけて私を笑い、馬鹿にしていた。本当に不思議でならない。私は幼稚園の頃から本ばかり読んでいた記憶があるが、「あんたは小さい頃から本ばかり読んで可愛くなかった」と常日頃言われていたし今でもずっと言われる。( 私なら絶対にそんな事言わない、好きなだけ本を読めと言うだろう…とは思うものの、私も今現在、娘の好きなYouTubeについて「よし、いくらでもYouTubeみていいよ!」と言えていないので結局母と同じなのかもしれない。)

そんなこんなで、自分の好きなことや、やりたいことは、公にすると馬鹿にされてり笑われたりする可能性があるので、人に隠れてやった方がいいと私は思い込んで育った。

 

 

 

インナーチャイルドが泣いて喜んでいる

最近、金曜ロードショーで「耳をすませば」が放映された。私はいそいそと録画予約をし、休日の朝、早起きした日に一人でそれを見ていた。すると、かなり早い時間だったのだが、娘が一人で起きてきた。(子供というのはなぜか休日に限って早起きをする。)

私はもう30歳を過ぎているというかもうすぐ40歳になろうかという段であるが、母に笑われてから何十年も経っている今でも、この作品を好んで見ていることを知られるのが「恥ずかしい」と感じた。しかも幼稚園児相手に!しかし、娘は私のそんな羞恥心?を尻目に「これなんのまんが」と興味を持った様子だったので、とりあえず最後まで一緒に見ることにした。学校に行ったことのない娘に、この話はおもしろいのか?と思ったのだが、最後まで見た娘の感想は「めっちゃ面白かった!」だった。1番最後の「結婚してくれ!」というわかりやすいワードが幼稚園児の心に刺さったらしい。「最初はおもしろくないんかな~と思ったけど~、最後めっちゃ面白かったわー!」と言っていた。

 

私はとても、嬉しかった。自分の好きな物をいいねと言ってもらえること、それも自分の大好きな人(この場合は娘)に言ってもらえたら、こんなにもうれしいものかと感じた。

私が子育てをしていると言うより、娘が私の中の、寂しい子供と友達になってくれているような感覚、子供時代をもう一度やり直しているような穏やかな感覚が、いつもある。

でもそれが娘の成育にとっていいのか悪いのかは、ちょっと不安なところではある。

 

 

好きなものを好きだと言いながら育ってほしい

娘はまだ小さいので、私が何を楽しんでいても笑わないし、好きなものを好きと言っても馬鹿にしない。

私は子供の頃、わんさか子供がいるところに住んでいた。広い敷地に20 棟以上の団地があり、小学校は1学年5クラス、中学校は10クラスあった。そんな環境で、私を含めた子供たちの中ではいつでも「みんなと同じ」が最重要の価値観だった。

「○○ちゃんって○年生になったのにまだセーラームーンみてるんだって!ダサーい!でも○○ちゃん、見てないって嘘つくんだよ、おうちからテレビの音が聞こえてくるのに!!」

正直、別に何年生になったって好きなものを好きな時に見ればいい話なのである。でも、私が子供をやっている頃は、いつだってこんな調子で気が抜けなかった。だから大人になって、ずいぶん息がしやすくなった感覚がある。

今の子供たちのあいだでは、どういう価値観が標準なのかは分からない。今も昔も、「集団」が大事にするものは、残念ながらそう変わらないのかもしれない。でも今世界中でせっかくSDGsとか、優しい社会がとか言っているなら、中学生がプリキュア見たっていいし、男の子が編み物したっていいし、好きなものを好きだと堂々と言える雰囲気の中で、私の子供が過ごせたらいいなと願う。そのためには私も、他の人からどう思われるか、を基準にして娘に接することはしない。私の力で社会を変えるのは無理なので、最低限、家の中では彼女の心が自由に過ごせるように、尽力したい。

 

押していただけると…夜露呼美~

 

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